28歳新卒フリーター女もシンガポールで就職してみた 16

シンガポール現地採用エッセイ

シンガポールでの暮らし 食べ物

仕事はシフト制、平日と週末に1日ずつ休みをもらう。

荷受け、品出し、レジ打ちに問い合わせ対応など、決められたことを決められた順にやっていく。

そして決められたこと以外は一切しなくていい。隣の部署の応援とか掃除とか!

勤務終了直後に帰宅。

当たり前のことを当たり前にやるだけでいい、日本的労働に比べるとずーっと楽な働き方でした。

 

では、仕事以外はと言うと。

例えば食べ物。毎日何を食べているのか?

答えは外食一択。三食外食。おやつも買い食いしてた。

 

シンガポールに限らず、アジア諸国のレストランや屋台はほぼ全品テイクアウトができる。

朝はパンかサンドイッチとコーヒー1杯をテイクアウトして、オフィスで食べる。

うちの会社は日系企業でさすがに勤務開始10分前くらいに行って食べてたけど、ローカル企業はタイムカードを打刻してから、朝食を買いに行って帰って来て、朝から盛大にみんなでムシャムシャ食べてた。

パンやサンドイッチは1個150円くらい、コーヒーもローカル式だと1杯180円くらいだったかと。

物価高が世界一のシンガポールといえど、ローカル生活はとにかく安上がりだ。

 

ランチは近所のフードコートでテイクアウトして、またオフィスで食べる。

「なにか食べる?」って同僚同士で聞いてまわって、まとめて買ってきてくれて、レシート見ながらお金を払う、とか。

ただこれが外国人にはなかなかハードルが高くて、フードコートで選べるメニューがめちゃくちゃ多い。常にどこのフードコートでも数十種類はあるんじゃないだろうか。

おかず屋さんに行ったらおかずがずらりと並んでるし、おかずの名前わからないから指さし注文するしかないし、そのほかにもタイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアに韓国日本と、各国料理が選び放題。

フードコートで選ぶランチは、質素にすると1食400円、豪華にいくと900円くらいだったかと。これがショッピングモール内の日本食レストランになるとあっという間に1食1500円!

日本食は根強い人気。

 

休憩時間も兼ねているランチ、私はひとりでもそもそ食べてたけど、おばちゃんチームはお昼もおしゃべりが盛り上がっていた。

その会話も中国語がメインだから分からない。と思っていたけど、最後の方はちょっと聞き取りができるようになった。

それくらい強烈な、言葉のシャワーどころか台風のような局地的豪雨だった。

 

仕事が終わって帰り道、夕食はサクッとひとり飯。

シンガポールはとにかく外食産業で、予算がとにかく幅広い。オフィスから家までの帰り道で、

屋台発祥のホーカーセンター

ローカル大手チェーンのフードコート

消費税とサービス料で17%追加のレストラン

など、かえって毎回選ぶのが面倒になるありがたいバラエティの豊かさ。

 

ちなみに、ホーカーセンターとフードコートはどちらも1食平均800円以下のローカル飯の聖地で、その違いはと言うと

ホーカーセンターは個人経営の集合体。1軒1軒が職人であり個人経営。

対して、フードコートは企業がまとめて経営。それぞれのブースで雇われバイトが従事。

ということなんだそうだ。ローカル飯が大好きな友人が熱く語っていた。

 

食べることは好きなんだけど、毎日情熱を燃やして選びつづけるエネルギーも仕事の後には残っていないので、気に入った3軒3メニューをローテーションでサクッと食べて帰宅していた。

その3メニューとは

・フォーファン(河粉) 平打ち米麺の海鮮あんかけ。

・ヨンドーフー(醸豆腐) 野菜、練り物、揚げ物などの具材を自分で選んで、その場でゆでてスープに投入する、あっさりごった煮。

・チキンビリヤニ インド系定番料理。香辛料いっぱいのオレンジ色の炊き込みご飯に、これまた一緒に炊き込んだチキンがごろり。


どれも1食500円程度。

ししもんさんに、シンガポールで暮らし始めた瞬間に教わったローカル飯だけど、最後までずっと好きな食べ物だった。

外食以外の食べ物は?

三食外食で過ごしたシンガポール現地生活ですが、

「自炊しないの?」

「しません」

スーパーはあるけど、野菜は99%輸入モノなのでシナシナしていて、食欲が湧かない。

コンビニもあるけど、保存ききますよーな添加物ガッツリ製品が多すぎて、こちらもゲンナリしてしまう。

そこんとこいくと、ホーカーもフードコートも、その場で調理してくれて出来立てアツアツを食べることができる。

さらにシンガポール特有の住環境も作用していて、シェアハウスは料理がしづらい or できないケースもよくある。

大家さんが、キッチンが汚れるのが嫌だから、だそうな。

なんのためのキッチンやねん。

「キッチン使用不可ですが、家の下に24時間ホーカーセンターがあり便利です」

みたいな物件情報をよく目にします。

 

準備も片付けもしなくていいし、1人前をサクッと外食で済ませることができるのは楽でいいな。

シンガポール現地生活、毎日の「食」事情でした。

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ゆきの

ゼロからいきなり海外転職も9年目。香港、カナダ、シンガポール、中国で現地採用、起業、さらには大学院留学まで。独学でTOEIC910取得、HSK6級合格。泣いて笑ってそれでも生活は続く、中国深センのリアルな日常を発信します。

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