会社の採用担当はじめました
ひょんなことから、会社の採用を担当することに。
採用担当といっても、「1ヶ月以内に、なるべくたくさんの応募者を見つけてきてね。求人広告費はゼロです」という上司のむちゃぶり!
でもこういうの嫌いじゃない。
はいやります! の一言で決まり。
東南アジアの中小企業は、小回りとチームワークで成り立っている。
さっそく、無料掲載の業界求人サイトにぽちぽち掲載依頼を送る。掲載フォームが設置されてるサイトは必要事項を記入したり。
それにあわせて、ポスター風に概要をまとめて #拡散希望 でTwitterでツイートもしてみた。
その結果! 募集開始から6日目で4人の応募、問い合わせは7件くらい。
深センという話題の地名の効果なのか、現状はまあまあの出来高じゃないかな。
今回は、問い合わせ対応を毎日していて感じたことを、採用担当の目線で話してみようかと。
みかんくださいって言ってるのに、なぜりんごをくれるんだ
「まずは写真付き履歴書を送ってください。質問などもお気軽にどうぞ!」
そう書いたものの、実際に届くのは履歴書<<<質問。
みんな、気になるんですね。うん。
仕事や海外就労についてのアレコレ。
「就労ビザに必要な書類を全て教えてください」「パスポートの有効期限はどれくらいの期間が必要ですか」
…【中国 ビザ】で検索してください
「物価は高いですか」「このお給料で生活できますか」
…個人差があります
「私の学歴はAで、資格はBで、職歴はCです。いかがでしょうか」
…まずは履歴書くださいって
みたいなーーー
やまもとりゅうけんさん(@ryukke)のツイートがまさにコレ。
質問なのか、不安をぶつけたいのか、モヤァ…っとする内容が多かった。
えっと、採用決まってから考えたら? っていう質問も結構あったかな。いま悩むところ、そこじゃないよー。おーい。
まずは履歴書くださいって書いてあるので、履歴書ください。履歴書送る=採用なんてことないから! そんな魅力的な人材はきっとわたしたちじゃないから!
なんかこれは、みかんくださいって手を出したら、ぽんと渡されたのはりんご、みたいな感覚。
つまり会話がかみあってないんですよね。ちぐはく。
採用担当としては、この小さなちぐはぐが最初から発生すると、採用してから大きなすれ違いが生じるんじゃないか、と心配するわけです。考えすぎ?
みかんくださいって言ったら、まずみかんを渡そう。小さくても、ちょっとくらい形がアレでもかまわないから。
あと、質問するならスマートな内容を考えよう。ドンズバのストレートを投げ込むような。
自分の不安を解消したいだけの質問は、こっちにもあっちにもいいことないです。
だから、簡単な文章と一緒に添付データで履歴書を送ってくる人は強いよね。
そういう思いきりのいい強い人を、アジアの中小企業は求めています。
みんな不安で、失敗をおそれてる
挑戦したいけど、こわいんだろうな
というのが今回の問い合わせ無双で感じたこと。
これは海外転職に限ったことではなくて、日々の選択のなかでもあることだと思う。留学・転職・退職・結婚・するとかしないとか、などなど、何が起きるか可能性は無限大。
Twitterで見てくれた方もいるかもしれませんが、任された仕事は超はりきってやっちゃうタイプなので、求人情報は細かくわかりやすく書きました。
実際の給料、手当、福利厚生、休暇、深センでの生活について
あまりつめこみすぎると最後まで読んでくれないだろう、とも考えて、ギリギリまで盛り込んだ内容。あと、私が採用されたときには「きいてないよー」っていう業務がいくつも出てきたので、就業後にギャップが起きないようにという配慮もね。
なにより私は、ここで働きたい、と思って飛び込んだ。だからここで働けて、私ができることならなんでもやってやろうじゃないか。
これがきっと覚悟ってやつ。
そして、やたら質問だけ投げる人は、まだ覚悟ができていない。
覚悟をして、飛び込むには、信じるしかない。
その求人情報や、担当者とのやりとり、そして自分の「ここで働きたい」っていう直感。
信じてしまうと、覚悟ができて、細かい質問なんていらなくなる。そして履歴書をソッコー送る。そこで働きたいから!
ちょっとぼやけた感情的な説明ですが、アジアで求められる人材は覚悟ができてる人。
これは海外転職に限らず、どこでも言えることだとも思うけど。
大丈夫かな、条件が気になるな、ってうちはまだタイミングじゃない。
このタイミングを決める早さと思いきりの良さが、私の長所でもあり短所でもあり。
履歴書は求めますが、中身はそんなに気にしない
履歴書で確認したいことは決まっていて、最終学歴、資格、直近の勤務先。
なぜかというと、就労ビザの申請に必要だから。
なので、アルバイトが長くても、空白の期間があっても、転職回数がやたら多くても、気にしません。
※アジアの中小企業に限る。
むしろ何度でも挑戦して、それでもダメだったという人が、うちでがんばってくれるなら大歓迎!
日本では、こういうチャンスがあまりないから。日本で全然ダメダメな私みたいなタイプは、覚悟して飛び込むといい。
というわけで、履歴書は出してくれたらそれでいいので、覚悟して出したら、万全の準備で面接に挑むといいよ!
志望動機とか自己PRとか、きっちり全部ていねいに書く人もいいけど、文字より会話で伝えてほしいのが正直なところ。なので、さらっと要点だけまとめてもらえると、すぐに読めて嬉しい。
読む相手を想像して、ちょうどいい分量や内容を自分で考えてみるといいかも。
私でよければフィードバックもしますよ。
「質問などもお気軽にどうぞ!」
😆