『うん、まあいいんじゃない? シンガポールに着いたらうちに来たらいいよ』
ばっさり一言ダメだしされてから、負けるもんかと火がついた。履歴書と職務経歴書の訂正版を送ってダメ出しが来て、また送ってまた別のダメ出し、。10往復以上したと思う。懐かしい。
初めてのメールから約1ヶ月後、まあまあというコメントとギリギリの合格点をもらって、いくさんが暮らしているホステルにご招待いただいた。もちろん就職できる保証なんてどこにもないけど、やるだけやってみようと思った。ダメだったら帰ってきたらいいだけだし。
不思議と不安はなかった。
こうして、海外就職用の履歴書と職務経歴書、そしてCVと呼ばれる英文レジュメを準備した。
CVに関してはししもんさんはノータッチ。知ってる単語だけざーっと並べて英文を作って、イギリス人の酒飲み友達に「ちょっと添削してー!」とさくっと頼んだらオッケーで、さくっとネイティブの言い回しになって返ってきた。せっせとお酒を飲んでてよかった。ただしネイティブすぎて、自分の言葉であるはずなのに何言ってるのかよくわからなくなった。まあ大丈夫だろうと知らない表現も丸暗記した。
ネイティブチェックというのは大切で、今でも公式な文書や、初めての人に英語で連絡する時は、周りの誰かに頼んでいる。日本語の公式な文書でさえ、隣の人に聞いたりする。ダブルチェックは大事だと思う。
もしもネイティブの友達なんていないんだけど、どうすれば、っていう人がいたら、Facebookのグループや英会話サークルできっかけを作って、友達づくりに行ってしまえばいいと思う。
それでも不安な人は、格安オンライン英会話レッスンのフリートークを選べるコースやプランにして、Skypeテレビ通話でマンツーマンでCVについてみっちり質問したらいいと思うよ!
本気でやるなら、ありとあらゆる選択肢が用意されているのが、現代社会に生きるメリットだと思う。
できない理由より、できるようになるための手段を探し続けた方が、やりがいがあって楽しい。
その次に、日本の離れる準備をした。海外移住の手続きを市役所で、いろいろと。
まずは住民票。
「転出先の住所は?」「海外なんですけど」「どこですか?」「シンガポールです」「じゃあ、住所の欄に海外シンガポールって書いてください」それだけ? 確認とか何もなし。口頭で説明して住所欄に国名を書くだけ。これで私の住民票は日本から消えてなくなって、住民税や保険料の請求はなくなるらしい。
次に年金。
海外在住者は年金支払いの義務はなくなるんだけど、それに関する手続きは特になく、ただ未払いを続けるだけらしい。年金はおそらく住民票とリンクしていて、住民票が国外づけになったので、それでいいらしい。
よく分からない。
最後に、物理的な身の回りの整理整頓。
実家なので、自分の荷物だけまとめれば準備完了。
さあ、シンガポールへ。