日本のしんどさ、中国の気楽さ

中国深セン
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中国友人の一言で

「日本の男性と中国の男性って、なにがそんなに違うの?」

中国友人3名と私で蛙鍋をつつきながらのおしゃべり。

中国男性は最高だ、日本男性は絶対ムリ! と主張する私に、友人が詰め寄ってきた。

ちなみに、ここでいう日本男性とは、日本中の全男性を指しているわけではない。私の周りの半径5メートル以内で恋愛対象として知り合った男性全員を意味します。

つまり完全なる主観でお届け!

中国男性の友人は数名いて、みんな優しい。これもあくまで私の周り、私が出会ったごく一部の話。

前置きをしっかりしてから本題。

まず、デートの費用は全て中国男性の支払い。

ここで面白いのが、気の強い中国女子も一緒に食事をしていると、「AAにしよう!」と主張してくることも。語源はわからないけど、AAはワリカンという意味らしい。

まあとにかく、基本的に進んで男性が支払いしてくれます。

そんなの当たり前でしょうって? 私の生まれ故郷のど田舎は、男も女もとにかくお金がない。みんなで楽しく飲んで、きちっとワリカン! これ基本!

それから、食事をしてるときやスタバで注文したとき、料理をとりわけてくれたり、出来上がったドリンクをカウンターまで取りに行ってくれたりする。これにもじんわり感動。

だってこれ、全部やってたもの。というか、女性がやらないといけない空気に包まれていた。

いちばん最悪な思い出は、会社での10人くらいの飲み会。前菜のサラダをとりわけないといけなくて、苦手なのに必死にやったら、「サラダの盛り方が下手くそ」と当時の先輩に笑われたこと。

だから苦手なんだって!

サラダなんて全部まざってんじゃん! 

盛り付けにきれいもなにもあるんかー!

もともとやりたくないことが、ますますやりたくなくなった。

というわけで、いわゆる気配りをしてもらえるのは、私にとって大変ありがたい。

あとは、えっと、

「それって、人によるんじゃないの? 男とか女とかじゃなくて」

蛙の足にぱくつきながら友人が言った。

そうだ。

そうなんだ。

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これがいわゆるジェンダー

社会的性差。

女だから、っていう理由で社会的な役割を押し付けられて断れない。

気配りでアレコレ動き回るとか、苦手なことでもやらないといけないとか。

同じようにきっと、男性にもあるんだろうね。

お金は男性が支払うものとか?

でも少なくとも、私が中国で出会った男性は、みんな優しい。苦手なことを押し付けてこないし、むしろ積極的にサポートしてくれる。

これは日本社会のジェンダーが、中国にないだけであって、中国社会のジェンダーがまたほかにあるのかもな、と思う。

女だから、男だから、って理由にならない強制から逃れられたこと、そして私は私のままでいていいこと。

苦手なことは誰かにお願いしたり、頼ったりして、得意なことはじゃんじゃん引き受ける。

深センでの生活は、今日もとても幸せだ。

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自分らしさとは

中国で、友達や会社の人を見ていてよく思う。彼らはとにかく、自分中心、まず自分ありき、で生きてる。

どういうことかというと、結婚して子どもを生んだ女性も、ひとり暮らしでバリバリ働いている。子どもは、遠く離れた田舎の両親に預かってもらう。おじいちゃんおばあちゃんも喜んでかわいい孫をせっせとお世話してる。

これが日本なら「母親は子どものそばに常にいるものだ」って炎上するんじゃないかな。

なんで母親なのに子どもと離れて暮らすの? それはきっと、本人がそう決めたから。

母親である前に、女である前に、まず自分。

バリバリ働いて、両親と子どもに仕送りして、自分も家族も豊かに暮らす。そういう家族の在り方の形のひとつなんだろう。

服装や趣味にしても一緒。母親モードゼロの彼女は、ある日、目がチカチカするド派手なピンクのワンピースで出社してきた。正装なのかなって一瞬思って聞いてみたけど、ただの普段着だって。

傍目とか普通とかジェンダーとか。全てをかるがると飛び越えて、自分第一で生きる。

やりたいことだけやりたくて、やりたくないことは全力回避して生きてきた私には、中国での暮らしはもう最高。来てよかったな。

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ゆきの

ゼロからいきなり海外転職も9年目。香港、カナダ、シンガポール、中国で現地採用、起業、さらには大学院留学まで。独学でTOEIC910取得、HSK6級合格。泣いて笑ってそれでも生活は続く、中国深センのリアルな日常を発信します。

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