2019年12月31日「原因不明の肺炎患者が相次いでいる」という第一報。
その後2020年1月9日に中国当局は新型コロナウイルスを特定し、発生源の湖北省武漢市を中心に、感染は急増・拡大しました。
私は広東省深セン市( 广东省深圳市 )で現地採用として働いていて、新型コロナウイルスが確認され感染が拡大している時期は旧正月( 春节 )の長期休み期間でした。
ちなみに、武漢と深センは約1000キロ離れていて、日本なら東京から福岡くらいの距離です。
今回は、深センの街中の状況について、現地の様子をお届けします。
中国・深セン 新型コロナウイルス感染状況
未だに感染が拡大している新型コロナウイルスですが、深センでは364人の感染者が確認されています。(記事執筆時)
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上海で292人、北京で315人の感染者が確認されているので、それに比べても深センおよび広東省の状況は深刻です。
深セン市内ではマスクや消毒スプレーはどこも売り切れ、入手困難です。
物流は居住エリアによりますが、南山区のうちの近所の大型スーパーは食料や雑貨は普段と変わらない品揃えです。
また、フードデリバリーのワイマイ( 外卖 )も通常営業です。
ただし、家のドアまで届けてくれていたワイマイはエントランスまで取りに行くように変更に。

中国・深セン 住民の新型コロナウイルス対策
毎日のように感染者が増え続ける深センおよび広東省は、厳重な対策が実施されています。
政府からの通達や指示はもちろん、マンションや住居地区でも積極的に対策を進めています。

外出制限
政府や各企業は住民に「必要なとき以外は自宅から出ないように」と呼びかけています。ショッピングモールや飲食店は半分ほど閉店しており、週末でも出歩く人はほとんどいません。



また、現地の学校も無期限で休み期間を延長。新学期は3月の予定です。
家族でずっと家にこもっているのは大変そう。
SNSやミニプログラムで情報共有
最も早くて確実な情報源は、 wechat のグループチャットです。
常に最新情報が更新され、また各都市や企業ごとの対応についても情報交換をしています。
深セン在住の日本人の友人の紹介で、私もグループチャットに参加しました。
中国語で情報検索ができれば確実なんですが、私はまだ中国語ができないので、日本語で共有される正確な情報はとても貴重です。


企業の営業再開についてや、スーパーの品揃えの報告まで、充実した情報が寄せられています。
それから wechat の便利機能のひとつ・ミニプログラムでも、新型コロナウイルスの感染者の情報について随時更新されています。
現在地周辺の新型コロナウイルス感染者の情報がすぐに表示され、建物名やホテル名なども。



中国・深セン 新型コロナウイルスの影響
自宅でリモートワーク
このような新型コロナウイルス感染拡大を受けて、深センの多くの企業ではまず自宅待機、それからリモートワークで業務を開始する指示があったところも。
テンセントでエンジニアとして働く友人は、自宅のパソコンから会社のネットワークにアクセスして仕事をしているそうです。
とはいえ、製造業はリモートワークというわけにもいかず…。営業再開には政府の許可が必要のようで、厳しい状況だと思います。
オンラインレッスンの準備?
多くの学校が長期休みを延長する中で、中国の大学では新学期をオンラインで始める決定をしたところもあるそうです。
まとめ
新型コロナウイルス感染拡大による深セン在住者への影響をお届けしました。
深センで暮らしてちょうど1年、初めての経験ばかりです。
1日も早い事態の収束を願っています。